MODE MOOD MODE

幾つになっても厨ニっぽいバンドが好き!な私が今一番好きなバンド(失礼)、UNISON SQUARE GARDENの2018ツアーin東京 NHKホールに行ってきたよ。

ところで、最近UNISONちゃんって本当通年ツアーやってるよね、いいことだ。他所様バンドはよく知らないんだけど、他のバンドちゃんも最近はこんな感じなのかな?

MODE MOOD MODEアルバムと春が来て僕ら引っさげてツアーだと認識してます。今回のアルバムって、個人的にはCIDER ROADっぽさがあるなって感じたのだけど(田淵くんはきっと特段意識はしてなくて、ただの結果だろうけれども)ライブいった後に振り返ってみると、CIDER ROADがサテンやオーガンジー、シフォンだったら、MODE MOOD MODEはビロードっぽかったのかもしれない。

というのも、UNISONちゃんって田淵くんの作る楽曲と斎藤くんの歌声があまりに爽やかで軽やかでキャッチーだから、ちょっと耳障りのいい曲やると、どんな曲でも超爽やかソングになる傾向にあると思うんです。だから、CIDER ROADとかは軽やかで風通しが良くて、肌触りがいい、サラサラするすると肌を滑っていく、みたいなイメージがすごく強くて、それはライブを通しても同じだった。

MODE MOOD MODEはストリングスが入っていたり、曲調も可愛らしいものが多くて、すごく耳が気持ちいなぁってすごく感じたんです。で、やっぱり爽やかな感じ、だったんです。が、ライブにいってみたら、爽やかっていうより、もっとしっかりと肌触りがいい感じだな、と。もうちょっとしっとりしてるっていったらいいのかな、そんな印象でした。

その肌触りの良さが個人的に「通年でやるパッケージ」っぽさがあって新鮮でした。やっぱり夏ツアーとか冬ツアーってなると、その季節感によった内容になるものだし、それはすごく普通なんだけど、今回のセトリって季節感とは?みたいな内容だし、いつ・どこで・誰が聞いても楽しめる構成に敢えてしてやりましたよ、感。

なんとなく、最近のUNISONちゃんは「いつ見ても完成されている」パッケージ感と、あえて会場に足を運ぶライブ感のせめぎ合いを自分たちで常にしているのかな、と感じました。なんか、すごくプロっぽいよねぇ。(プロだよ)

 今回のツアーは、まさかの横浜アリーナが含まれていたりして、私が彼らと出会った頃から考えると信じられないくらい、多くの人たちに認知をされているんだろう。会場が大きくなっていくことや、出したCDがランキングにどんどん入っていくことでどんどん大衆的になっていって、それは所謂ロックとはかけ離れていくことなのかもしれないけれど、やっぱり彼らの曲を聴けることは嬉しいし、ライブにたくさん参加できるのも嬉しいから、どうか頑張っていろんな柵とやりたいことと、コンテンツとしての持続性をぶつけ合いながら、少しでも長く楽しませてください。